プライベート 毒親

毒親に育てられた子供たち|毒親の娘が母になる(5)

2020年4月3日

こんにちは!トリじょ(日英中トリリンガル女子)のマミです(現在妊娠9か月&産休中)。

 

今回は「毒親の娘が母になる」シリーズ第5回目で、毒親に育てられた子供たちをお伝えします。

具体的には、毒親育ちの子供に見られる傾向を理論的にご説明し、その後トリじょ家毒親に育てられた子供(姉とトリじょ)の具体例をお伝えします。

 

プロフィールで「Sense of Humorが大事」とうたっていますが、「毒親」がテーマだけに、不快になることはあっても、笑いや感動をよぶことはありません。

が、現在30代前半のトリじょ、紆余曲折ありながらも仕事を持ち、結婚&妊娠という、同年代の女性が経験できるコトを経験できるまでに、人生の軌道回復しています

そういう意味では、ハッピーエンドではないにしても、マイナスの人生から普通に近い人生になったというノーマルエンドで本シリーズ終わりますので、読者の皆さまご安心ください。

 

本シリーズが、毒親で苦しむ読者だけでなく、幸運にも幸せな家庭で育った読者にも、有益な情報になれれば幸いです。

 

その他「毒親の娘が母になる」シリーズ記事はこちら。

  1. 毒親を定義&7つのパターン化した第1回目は、毒親と不幸率100%の絶望家族|毒親の娘が母になる(1)
  2. トリじょ家の毒親をお伝えした第2回目は、トリ女家の毒親|毒親の娘が母になる(2)
  3. トリじょ家毒親の毒親思考プロセスと毒親の毒親をお伝えした第3回目は、毒親の自己愛・毒親の毒親|毒親の娘が母になる(3)
  4. トリじょ家父と両親の離婚をお伝えした第4回目は、父の不在・両親の離婚|毒親の娘が母になる(4)
  5. 毒親に育てられた子供をお伝えした第5回目は、このまま読み進めていただきたい。
  6. 毒親の現在(2020年)をお伝えした第6回目は、毒親の現在(2020年)|毒親の娘が母になる(6)
  7. 毒親からの人生を取り戻す方法をお伝えした第7回は、毒親から人生を取り戻す|毒親の娘が母になる(7)

毒親とは

「毒親」の産みの親・米国セラピストのスーザン・フォワードは、その著書『毒になる親 一生苦しむ子供』(日本語訳:玉置悟)で「毒親」を下記のように定義する。

  • 子供に対するネガティブ行動が執拗に継続・・・・・し、成長後も子供を苦しめ続ける有害な親

 

さらに氏は、「毒親」を特徴ごとに下記7つのパターンに分類した。

毒親と異常な自己愛|毒親の娘が母になる(2)

各毒親の簡単な特徴は下記で、

  1. 暴力を振るう親:子供を叩きたいという衝動を抑えられない親
  2. 性的な行為をする親:非常に倒錯し、性的な興奮を目的として子供に触れる親
  3. 義務を果たさない親:ネグレクトをする親
  4. アルコール中毒の親:子供から子供の役を奪い取ってしまう親
  5. 「神様」のような親:「親は絶対であり、子供は常に親のいう通りにしなければならない」と考える親
  6. コントロールばかりする親:干渉し、いつもコントロールしていないと気がすまない親
  7. 残酷な言葉で傷つける親日常的かつ執拗・・・・・・・に、ひどい言葉で攻撃を加える親

各毒親の子供への精神的影響など、より理解を深めたい読者は下記第1回目をお読みいただきたい。

 

そしてトリじょ家の毒親は、下記3つの毒親パターンに該当する。

    • 5. 「神様」のような親:「親は絶対であり、子供は常に親のいう通りにしなければならない」と考える親
    • 6. コントロールばかりする親:干渉し、いつもコントロールしていないと気がすまない親
    • 7. 残酷な言葉で傷つける親日常的かつ執拗・・・・・・・に、ひどい言葉で攻撃を加える親

トリ女家毒親の具体的な毒親事例について、より理解を深めたい読者は下記第2回目をお読みいただきたい。

アイデンティティーのない毒親の子供

毒親に対する子供の反応について、米国セラピストのスーザン・フォワードは『毒になる親』で下記のように述べている。

  服従か反抗か

「毒になる親」のコントロールに対する子供の反応は二種類しかない。いやいやながらも従うか、反抗するかである。だが一見正反対に見えるこのふたつの反応も、親からの正常な心理的独立をはばまれているという点では同じことなのだ。反抗するのは親から心理的に独立しようとしていることのあらわれのように見えるかもしれないが、それはコントロールに対するただの反動に過ぎず、そう反応するよう仕向けられた結果に過ぎないわけである。そのような形で反抗するのは、確固たる自分があって心理的に独立しているのとは違う。

第三章 コントロールばかりする親

スーザン・フォワード著『毒になる親 一生苦しむ子供』(日本語訳:玉置悟)

つまり、毒親育ちの子供は、毒親に対して従順に従うか、反抗するかの2択から選択することになる。

が、どちらの選択するにしても、毒親によって子供の健全な精神的成長がはばまれることに変わりはない

 

そういう家庭環境にある子供は、下記にある通りアイデンティティーの確立が極めて困難になる。

 アイデンティティーの分離ができない

自分が自分でいることに対していい気持ちでいられる親は、子供をコントロールする必要がない。この章に登場したすべての「毒になる親」に共通している点は、彼らの行動の根源には自分自身の人生に対する根深い「不満」と、自分が見捨てられることへの強い「不安」があるということである。

そういう親にとって、子供が独立していくのを見るのは、体の一部を失うほどつらいことである。子供が大きくなってくると、彼らはますます子供の首につけたひも・・を強くひっぱらなければならなくなってくる。

親がこういう状態であると、子供は成人後も自分が何者であるのかというアイデンティティーがぼやけたままはっきりしない。それは、自分と親は独立した異なる人間であることを実感しにくいからである。そのため、自分が望んでいると思っていることが、いったい本当に自分の望むことなのか、それとも親が望むことなのかよくわからない。無力感に襲われるのは、そのためである。

どのような親でも、子供がひとり歩きできるようになるまではなんらかのコントロールが必要なのは当然のことだ。だが、ノーマルな家庭では、子供が思春期をむかえた少し後くらいからコントロールの程度を減少させ、それから先は自分で歩かせるための移行期間となっていくのが普通だ。ところが「毒になる親」の家庭では、この時期に行われるべき健康な親子の精神的分離が行われず、何年も遅れるか、または永久に行われない場合もある。そういう場合には、大きくなった子供が自分の意思で自分の人生を取り戻そうと行動を起こす以外に道はない。

第三章 コントロールばかりする親

スーザン・フォワード著『毒になる親 一生苦しむ子供』(日本語訳:玉置悟)

トリじょ家の場合、「親の理想をただ体現した自分」「誰のために生きてるのか分からない自分」に気づいた子供(姉とトリじょ)は、自身のアイデンティティー喪失精神成長に重要な10代の喪失に絶望し、社会人として、女性として輝き始めるはずの20代に大きな影を落とした。

毒親に育てられた子供たち

本章では、毒親に育てられたトリじょ家の子供(姉とトリじょ)の事例をお伝えしていく。

毒親・母に対して姉はに従順に従い次女(トリじょは反抗したものの、両者ともアイデンティティー喪失に苦しむ結果となっている点にご注目頂きたい。

姉の場合

幼い頃から容姿端麗、成績優秀だった姉は、何事も淡々と器用にこなすタイプに見えた。

部活動も真面目に取り組んで何度も賞を受賞し、文武両道をまさに体現。

両親は東大か国立大医学部入学を期待しているようだった。

 

そんな姉は期待通り、現役で国立大学医学部合格。

将来優秀な女医として活躍するのを誰もが疑わなかった。

 

一人暮らし始めた姉は、ある日突然※うつ病と類似する症状を発症。

大学通学はもちろん、一人での生活も困難となり、父の帰らないトリじょ家に戻ってきた。

※医師から正式な診断受けたわけではないため、症状が類似する病名を記載した。したがって、実際はうつ病ではないかもしれないが、それに類似し、日常生活に支障をきたす症状を発症したと理解していただければ十分である。

 

医者なんかになりたくなかった。

親の圧力で医者を目指した。

トリじょ家両親と距離を置いて生活した姉は、「医師になりたくない」本当の自分に気づいたのである。

 

本来なら、家族で姉に向き合うべきこの問題。

が、不在がちの父、家族の声に耳を傾けない母、幼稚なトリじょには姉がよく理解できなかった。

 

特に毒親・母は、姉をさらに傷つけたように思う。

姉が勝手に・・・「医者にならなきゃ」と思いこんで勝手に・・・医学部受験し、心の弱さから勝手に自滅した・・・・・・・

というのが母の主張だった。

 

が、子供(トリじょ)目線では、学歴に強い執着あった親の責任逃れにしか見えなかった。

上位を目指すよう常にプレッシャーをかける母、「(子供が)無名大学だったら、周囲にカッコがつかない」と当然のごとく言う父。

「無理に良い大学行かなくていいよ」「好きな事が勉強できる大学に行ったら?」といった言葉で、子供の意思を尊重したことは一度もなかった。

 

その後も両親の泥沼離婚など不幸しか起きないトリじょ家。

過食等に苦しみつつも、なんとか大学卒業した姉は、誰にも行方を知らせず失踪した。

トリ女の場合

姉とは対照的に、勉強苦手でぽっちゃりのトリじょ(次女)。

姉と比較されるのは日常茶飯事、小学生の頃から「(トリじょを子供に持って)肩身が狭い」「(トリじょの)育て方は大失敗だった」「産まなきゃよかった」といった残酷な言葉を浴びてきた。

 

母が不機嫌になるたびにそう言われてきたので、中高生の頃には慣れたつもり・・・だった。

が、10代後半に発症した症状をかんがみると、心の奥では相当傷ついていたようである。

 

両親の泥沼離婚劇の最中さなかに浪人を経験、なんとか大学入学果たしたトリじょ

すぐに、姉が先に経験したアイデンティティーの喪失に苦しめられた。

トリじょ家に大学進学以外の道はなく、テストのたびにプレッシャーをかける母。

せっかく大学入学したものの、何のために大学入ったのか、何すれば良いのか、まったく分からなかったのだ。

 

さらに、人生初の大きな失敗を経験した苦しい浪人時代、金をめぐって絶望的な醜態しゅうたいさらす両親を目の当たりにしたのも重なり、大学時代※PTSD(心的外傷後ストレス障害)に似た症状を発症。

年を追うごとに回復しているものの、2020年現在(30才前半)も共存している。

※医師から正式な診断受けたわけではないため、症状が類似する病名を記載した。したがって、実際はPTSDでもないかもしれないが、それに類似し、日常生活に支障をきたす症状を発症したと理解していただければ十分である。

 

厚生労働省によると、虐待もPTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因になり、その症状に下記が含まれる。

急に涙ぐんだり、恐怖がこみ上げてきたり、あるいはぼんやりとして話が耳に入らないということがあります。落ち着きがなくなったり、些細なことで怒ってしまったりということもあります。
本人の内心では「忘れていよう」と思っていても、ふとした拍子に体験のつらい記憶が突然思い出されたり、その時の光景がありありと浮かんできたりします。また、体験を思い出させるきっかけに触れた時に急に思い出したり、不安定になったりします。

1番重症だった大学時代は下記のような症状に苦しみ、

  1. 授業中急に涙が止まらなくなる
  2. 怒りのコントロールが難しく、円滑な人間関係が築けない
  3. Facebookが見れない(誰かの家族写真を見ると心が沈む)
  4. 資格試験中に苦しい幼少期や浪人時代を急に思い出し、なかなか集中できない
  5. 話題が子供の教育(学歴)になったり、学習塾の広告を見ると、心が沈む

30才前半の現在も「2. 怒りのコントロールが難しく、円滑な人間関係が築けない」、「4. 資格試験最中に苦しい幼少期や浪人時代を急に思い出し、なかなか集中できない」、「5. 話題が子供の教育(学歴)になったり、学習塾の広告を見ると、心が沈む」の症状は、改善傾向にあるものの、更なる回復が必要と感じている。

特に「4. なかなか集中できない」症状は、通訳という「短時間に高い集中力が必要な業務」との相性が悪く、駆け出し通訳者のトリじょにとっては優先的に回復したい項目である。

 

その努力の一環として、10年以上継続してきたヨガで瞑想めいそうも練習している。

集中しやすい状態を意識的に作れるようにするためだ。

ただ、残念ながら今も瞑想は苦手、習得にはだいぶかかりそうである。

長い時間かけてわずらったこの症状は、同じ時間、またはそれ以上の時間をかけて回復するしかない。

 

時々、このマイナス(症状あり)を、時間かけてゼロ(症状なし)に近づける途方もない道のりに絶望する。

幸運にも幸せな家庭で育った同世代は、同じ時間でプラスをさらに増やしているだろう。

人との比較が無益と知りながらも、そういう輝いている人に会うたび「親が毒親じゃなかったら、今頃私も・・・」と、今でも無性にうらやましくなる。

おわりに

これで「毒親に育てられた子供たち|毒親の娘が母になる(5)」はおしまいです。

 

※PTSD(心的外傷後ストレス障害)に似た症状に苦しんだ20代。

過去を忘れて、前(未来)を向いて生きよう」と周囲から幾度となく言われました。

が、この「過去を忘れる」という一見容易な行為が、毒親に苦しめられた子供にとって非常に困難な場合があります。

その点本記事で理解していただけると幸いです。

※医師から正式な診断受けたわけではないため、症状が類似する病名を記載した。したがって、実際はPTSDでもないかもしれないが、それに類似し、日常生活に支障をきたす症状を発症したと理解していただければ十分である。

 

ちなみに、毒親・母にこの症状を訴えた若かりしトリじょ

ひまだから余計なコトぐちぐち考えるんじゃない?」と一蹴する母。

毒親に、毒親の子供の気持ちを理解してもらおうとするのは大変無謀である。

 

最後に本記事で登場した本を以下にご紹介します。

  • スーザン・フォワード著『毒になる親 一生苦しむ子供』(日本語訳:玉置悟)

 

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その他「毒親の娘が母になる」シリーズ記事はこちら。

  1. 毒親を定義&7つのパターン化した第1回目は、毒親と不幸率100%の絶望家族|毒親の娘が母になる(1)
  2. トリじょ家の毒親をお伝えした第2回目は、トリ女家の毒親|毒親の娘が母になる(2)
  3. トリじょ家毒親の毒親思考プロセスと毒親の毒親をお伝えした第3回目は、毒親の自己愛・毒親の毒親|毒親の娘が母になる(3)
  4. トリじょ家父と両親の離婚をお伝えした第4回目は、父の不在・両親の離婚|毒親の娘が母になる(4)
  5. 毒親に育てられた子供をお伝えした第5回目は、本記事でお伝えした。
  6. 毒親の現在(2020年)をお伝えした第6回目は、毒親の現在(2020年)|毒親の娘が母になる(6)
  7. 毒親からの人生を取り戻す方法をお伝えした第7回は、毒親から人生を取り戻す|毒親の娘が母になる(7)
  • この記事を書いた人

Mami@Trilingual in JP, EN and CH

中国語キャリア模索中のアラサー駆け出し日英通訳者。超論理思考の夫に日々脳トレしてもらう、非キラキラ系コンサル妻。2020年4月第1子出産。 Fledgling English-Japanese interpreter, seeking for Chinese career as +α. At the same time, wife who has a consultant husband with ultra-logical thinking. And mother who gave birth in April 2020.

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